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サンキ化工株式会社

サンマテラーアクアバンク

概要
サンマテラーアクアバンクは、超微粒子ケイ酸塩水溶液を主成分とするコンクリート養生剤です。
脱型直後のコンクリートに塗布することで速やかに含浸しながら長期に渡りコンクリート中の未水和の水酸化カルシウムと反応し不溶性で非晶質なゲル状物質を生成。乾燥収縮ひび割れ及び中性化低減の効果があります。
特徴
1. 乾燥収縮ひび割れ低減
コンクリート脱型直後よりコンクリート表層からの水分蒸発が盛んになります。表層部の水和反応に必要な水分が十分でないうちに硬化すると表層部の硬化組織は低密度となり更に奥部の水分も毛細管空隙を伝わって外に蒸散していきます。この連鎖により密度の低いコンクリートになります。密度の低いコンクリートほど、毛細管空隙が多い為、乾燥収縮ひび割れは多くしかも長い時間にかけて発生します。サンマテラーアクアバンクは、脱型直後に塗布することでコンクリート表層部においてポゾラン反応が起きてケイ酸カルシウムを増殖させてコンクリート表層部を緻密化させます。コンクリート表層部の緻密化はコンクリート内部にため込んでいる水和反応に必要な水分蒸散を防ぎ乾燥収縮ひび割れを低減します。
2. 中性化低減
大気中の二酸化炭素は常時、コンクリートに侵入し、コンクリート中の水分と反応し炭酸となります。生成される炭酸は、水酸化カルシウムと結合して炭酸カルシウムとなります。その過程において、水酸化カルシウムのアルカリは消費されていきます。コンクリート硬化組織の大半は強アルカリの水酸化カルシウムですが炭酸カルシウムが増えるのに比例してアルカリ消費が進行しコンクリートの中性化が進行します。
鉄筋コンクリートの場合、中性化=鉄筋の腐食そして爆裂という経時を取ります。
サンマテラーアクアバンクは、長期間に渡り未水和の水酸化カルシウムと反応しながら緻密な硬化組織(ケイ酸カルシウム)を生成していく為、コンクリートに侵入する二酸化炭素が炭酸カルシウムへ変換される化学的反
SUN MATERA AQUA BANK CONSTRUCTION GUIDELINES
pg. 3
応が低減されます。それにより中性化の進行が緩やかになります。
3. コンクリート品質の向上
従来技術の5日間の短期的物理的密封湿潤養生は解放後に再び水分蒸散が
盛んになるためひび割れのリスクは回避できません。
サンマテラーアクアバンクの化学的反応は長期間に渡ります。
長期間におけるコンクリート中の結晶増殖による硬化組織の緻密化は圧縮、曲げ強度の増進傾向として確認されます。
4. 作業性、経済性の向上
従来のコンクリート打設後の初期養生は散水+シート養生でした。
5日間の養生期間を設ける必要があり養生撤去までは他の作業工程に入ることが出来ません。また沖縄方面ではスラブ養生は水中養生でありここでも一定期間の間、他の工種の作業は出来ません。
サンマテラーアクアバンクは、1回塗布だけで完了する非常に簡易な養生方法です。塗布してコンクリート面が乾燥してしまえば他の工種の作業に入ることが出来るため工期短縮及び経済性の向上につながります。
5. 上塗り付着性
コンクリート養生剤には反射塗料タイプ、アクリルエマルションの被膜タイプ、水ガラス系など塗装タイプがあります。コンクリート表層部の水分蒸発低減、中性化低減などの効果を得る為に一時的に有効な方法と言えますが、モルタルや塗料などの上塗りの付着性については充分とは言えません。サンマテラーアクアバンクは、上塗りの付着性を阻害せずむしろ均一な付着性が得られる為、プライマー効果として使用出来ます。
6. 環境への負荷低減
サンマテラーアクアバンクは、無機ケイ酸水溶液で含浸タイプ、塗膜形成はしませんので他の塗装系養生剤と比べると紫外線劣化、水、熱サイクル、波力などによる塗膜の劣化、剥がれ、流失はありません。
また埋立溶出試験や水道施設浸出試験においても安全性が確認されていますので水中や海中に設置するコンクリート対象物への養生剤として最適です。
用途
■ コンクリートの乾燥収縮ひび割れ低減
■ コンクリートの中性化低減
■ コンクリートの品質向上
■ 塗装剤のプライマー